iDeCo(イデコ)をSBI証券で始めてみた

iDeCo(個人型確定拠出年金)の動向

iDeCo公式サイトによると、現存加入者数がこの1年で約175.6万人から約221.0万人(2021/12/01)に増えたそうです。映画「老後の資金がありません!」が話題になりましたが、イデコも徐々に注目を集めるようになっています。Toshiの周りにも、税制上のメリットに着目し、何かと話題になることが増えてきましたよ。

iDeCoのメリットには次に示すものがあります。かなりインパクトのある項目が並んでいると思います。3番の受取時には、(軽減されるものの)税金が掛かりますので、注意が必要なポイントになります。

  1. 積立時:積み立てた掛金が全額所得控除!
  2. 運用時:運用益が非課税!効率よく資産を増やせる
  3. 受取時:受け取り方法に関わらず、一定額が非課税に!

上記に示した直接的なメリットの他にも、次のような制度上のメリットがあります。Toshiの勤務先では給料天引きはできなかったため、口座引き落としにしました。

  • (可能な場合)給料天引きにより確実に積み立てられる(天引き不可の場合は引き落とし)
  • 投資可能な商品が厳選されている(ぼったくり商品の排除)
  • 差し押さえ禁止財産である
  • 転職時にも持ち運びが可能

一方、iDeCoのデメリット(注意点)には以下に示すものがあります。2番の受給開始可能年齢については、60歳で受給しようとすると加入期間が10年以上必要です。Toshiは50歳を過ぎているので、60歳丁度では受給を開始できません。一旦イデコを始めてしまうと、原則やめたくてもやめられない、というのが大きなデメリットです。拠出の停止・掛け金額の変更(年に1回まで)はいつでも可能ですので、余り無理をしなければ大丈夫だとは思います。なお、「障害給付金」(高度障害、非課税)や「死亡一時金」(法定相続人1人につき500万円の非課税枠)として受け取る場合は、60歳の制限はありません。

  1. 運用状況によって、資産が増減する
  2. 原則60歳まで運用中の資産を引き出せない
  3. 各種手数料がかかる

iDeCoに加入したばかりのときは、3番目の各種手数料も気になるかも知れません。加入・口座開設時(2,829円)、掛金の納付の度(105円)に発生します。これ以外にも、金融機関によって異なる手数料が存在します(手数料の高い金融機関で口座を開設すると、余計な手数料を取られます)。また、年金受取時にも手数料が掛かります(給付一回につき440円)。

肝心のiDeCoの掛金・拠出限度額は、次のように決まっています。Toshiの場合は月額20,000円が上限でした。なお、2021年1月現在、一部の大企業では加入が認められていませんが、法改正により2022年10月以降はほとんどの人が利用できる予定です。

iDeCoの掛金・拠出限度額(出展:イオン銀行

iDeCo公式サイトによると、2022年度中に主に次の法改正が行われます。

  • iDeCoの加入可能年齢の拡大【2022年5月~】(60~65歳未満の人も加入可能に)
  • 企業型確定拠出年金とiDeCoの同時加入要件の緩和【2022年10月~】
  • iDeCoの受け取り開始可能年齢が75歳まで拡大【2022年4月~】

実際、iDeCoを「老齢給付金」として受け取る段階になりましたら、次のような受け取りが可能です。退職金と合わせて、「退職所得控除」の範囲内で一時金として受け取り、残額は「公的年金等控除」(65歳未満は年額60万円、65歳以上は年額110万円)の範囲内で小分けにして年金として受け取る、というのが基本戦略になります(厚生年金加入者を除く)。厚生年金加入者は一時金として全額受け取った方が良さそうです。

  1. 年金(雑所得。5~20年の間で「均等額」または「均等割合」で取り崩し。商品によっては「終身年金」も可能)
  2. 一時金(退職所得)
  3. 併給(「年金」と「一時金」の組み合わせ)

環境が許せば、以下の2パターンのどちらかを適用し、退職所得控除を2度使うことができます。1のケースでは、iDeCo分の控除額は(75歳-60歳)x40万円=600万円になります。

  1. 退職金を受け取って15年以上経過した後にiDeCoを受け取る(例:60歳で退職金→75歳でiDeCoを受け取る)
  2. iDeCoを受け取って5年以上経過した後に退職金を受け取る(例:60歳でiDeCo→65歳で退職金を受け取る)

iDeCo専用の口座をSBI証券で開設

先にも書きましたが、利用する金融機関によって一部手数料が異なるので、注意が必要です。また、運用商品も金融機関によって異なります(原則3~35本)。ToshiはSBI証券にiDeCoの口座を開設しました。

  • iDeCo加入者数No.1
  • 運営管理手数料0円
  • 口座開設手数料0円
  • 低コスト・良質な運用商品(「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」、「eMAXIS Slim米国株式(S&P 500)」)

まずはSBI証券の口座が必要になります。これから作る方は、モッピーハピタス等のポイントサイトの利用がおすすめですよ。お急ぎの方はこちらへ→SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ

iDeCo口座の開設も、ポイントサイトの利用がおすすめですよ。Toshiはモッピー経由でポイントをゲットしました。

まだ加入してから日は浅いですが、年末調整や確定申告に必要な「小規模企業共済等掛金控除証明書」が送られてきました。年末調整には間に合わなかったので、確定申告をしようと思います。

小規模企業共済等掛金控除証明書

資産状況の確認や運用の指図は、SBI証券のiDeCo加入者サイトで行います。国民年金基金連合会への加入・口座開設時の手数料(初回のみ)等でマイナススタートですが、税制面のメリットがあるので、早くも節税効果を得ることができました。

iDeCo加入者サイト