暗号資産(仮想通貨)の夜間マイニング

暗号資産(仮想通貨)の動向

日本銀行ホームページに以下の記載があります。指摘の通り、2021年も暗号資産は価格が激しく乱高下しましたね。年初からは飛躍しましたが、年間の平均位の価格で年末を迎えた、というイメージでしょうか。代表的なコインであるビットコイン(BTC)やイーサ(イーサリアム、ETH)、リップル(XRP)等の中では、ETHに安定感を感じました。利用されているブロックチェーン技術についても、だんだんと身近になってきましたね。

暗号資産は、国家やその中央銀行によって発行された、法定通貨ではありません。また、裏付け資産を持っていないことなどから、利用者の需給関係などのさまざまな要因によって、暗号資産の価格が大きく変動する傾向にある点には注意が必要です。

日本銀行

暗号資産(暗号通貨)の取引には夢を感じますが、利益は雑所得として扱われるため、投資には向かないケースもありそうです。会社員など年末調整で所得が確定している場合、20万円を超える取引利益が生じると、総合課税の対象になってしまいます。通常の副業所得と同じ扱いってことですね。因みに税率は、良く見かけるこちらの表の通りです。

所得税の速算表(平成27年分以降)(出展:国税庁

NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)のようなブロックチェーン技術の応用が注目を集めていますので、暗号資産の存在感は高まる一方です。真贋証明が担保できると、応用範囲は広がるんですね。なお、NFTの売却により生じた利益については、暗号資産よりも事情が複雑のようです。

趣味の夜間マイニング

Toshiは実は、暗号資産(cryptocurrency)の売買はほとんど行っていません。政府が2050年までにカーボンニュートラルを目指すと宣言している中、余り大きな声では言えませんが、暗号資産のマイニングを主に夜間電力を利用して行っています。収益の獲得を直接目指すのならば、ビットフライヤーやコインチェック等の取引所で暗号資産の売買を始めた方が早いです。その他の取引所も含めて、口座開設にはモッピーハピタス等のポイントサイトの利用がおすすめですよ。

Toshiは元々自作パソコンの組み立てが趣味なので、単純に暗号資産のマイニングが楽しいんです。お金儲けとして捉えた場合、効率は悪いです。初期投資がそこそこ大きく、元を取ることにすら長い時間を要します。日本は電気料金が高いため、暗号資産のマイニングには向いていません。対策として、夜間電力の安くなるプランを電力会社と契約し、夜間を中心にマイニングを行っています(カーボンニュートラルにも配慮しているつもり)。それでも、元が取れているかは微妙なところですが、、。

PinT半日お得プラン料金表

原子力発電は夜間でも止めることができないため、料金を安く設定することができます。火力発電も完全に止めてしまうと効率が悪くなります。以前は10円を切っていたのですが、原発の再稼働が遅れているため、夜間電力も値上げ基調が続いています。

パソコンの起動時間はUEFI(またはBIOS)で設定します。マイニングのためのツールは自動起動にしておきます。PCのシャットダウン時間は、Windows11(Windows10)でしたらタスクマネージャーで設定します。これで放置プレーが可能になります。

PCの騒音と使用電力の確保が課題になるため、アパート・マンション暮らしの方には制限があります。パソコンそのものが好きで、マイニングに楽しみを感じられる方限定です。

NiceHash QuickMinerで暗号資産のマイニング

高性能グラフィックボードが搭載されていれば、お使いのWindows11(またはWindows10)PCで手軽にマイニングを始めることができます。GPUの性能で得られる収益が決まり、CPUの性能には基本無関係です。NiceHashにアカウントを作成し、NiceHash QuickMinerをダウンロードして利用するのが手っ取り早いです。

ダウンロードしたアプリは、インストーラーを用いてインストールすることができます。

NiceHash QuickMinerのインストール

初回起動時のみ、BTCアドレスの入力が求められますので、指示に従って入力します。NiceHashでは直接ビットコイン(BTC)をマイニングしない場合でも、収益はBTCに自動的に両替されます。

NiceHash QuickMinerの初回起動画面

BTCアドレスはいつでも確認することができます。

細かな設定はあるにせよ、以上の手続きで暗号資産のマイニングが開始できます。GeForce GTX 1080という古いGPUを利用したときの結果ですが、1日中採掘すれば150円前後に相当するビットコインが得られます。PinTの半日お得プランで半日マイニングしたケースなら、収益は半分になりますが電気料金は20円程度で済みます(カーボンニュートラルにも配慮できます)。

NiceHash QuickMinerでマイニング中(2022年1月現在)

採掘したビットコインは、ビットフライヤーやコインチェック等の取引所の口座に一旦送金する必要があります。このときに若干の手数料が差し引かれます。また、取引所の口座でビットコインを売却後に、銀行口座へ日本円を出金するときにも、数百円の手数料が必要になります。 (つづく)